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おひっこし

日記blog は ↓ に 移転しました
http://sextant.jugem.jp/


コチラは なんか訪ねてくださる方がいらっしゃるようなので、
書いたのの保管庫として使おうと思います。
灰色もぐら は上書きしてしまうので。


2015.04.01(Wed) - 未分類


在りし日の詩

ただ なんとなく好きな光景というものがあって、
もしかしたら 「原風景」 という 奴なのかもしれないけれど、
繰り返し 繰り返し
浸り込みたい景色があるのだ。

埃っぽい緋色
カウンタに突っ伏して眠る少女
何も陳列されない骨董屋

僕は
ただ それを見守る
     でありたい 

きみが望むのなら
幾度でも語ろう


2009.07.13(Mon) - cabinet


clean and bright

外では雪が降ろうかというのに すずらんの物語を書けとは、待雪草を欲しがる女王のようだ。

僕は妖精には会えなかった。
継子が摘んだ物語が 風に舞う白と陽光降り注ぐ季節が交じり合っていたとしても、致し方のないことだと思うのだが、自分でも酷い連想だと認めよう。

自分の綴ったものが先輩の手の内にあって、それをじっと覗き込まれていると思うと 余計に身が縮む。


紙を割く音が聞こえてくる。
時間をかけて 細く細く冊をつくる。
力任せに裂かずに、破らぬように丁寧に刻み



やっぱり

洗剤の味…石鹸の落ちてないお皿でサラダを食べてしまったみたい。





わかっているなら食べなければいいのに。

きっちり完食してくれることがわかっているのに。






2009.03.02(Mon) - cabinet


banshee

忘却を否む 停滞の域
流すことを拒んで 水底に留まった娘は
草木も眠る夜 沼へ向かう

凍るように冷たい水に浮き沈む 産着は真白
光無き冥闇の中で
水月のように揺らめいた

ただの一度だって ぐずがらなかったんです
赤子を抱いた母親は 誇らしげに微笑み
星も月も すべてが眠るとき
女もまた瞳を閉ざした

跳び込んだ蛙がつくる円環が広がり
彼岸へ届くころ
泣き声は 草葉の陰に消えた


2009.02.17(Tue) - cabinet


convallatoxin

ねぇ、スズランみたいなのが読みたい。

甘えた声でねだられて、僕は筆を取る。
鉛筆が藁半紙を滑る音に、先輩の声が被る。

葉陰から覗く、小さな清廉。
控えめだけれど甘く香って、虫を誘う。
谷間に密かに咲いていそうだけれど、繁殖力が強くて他を追い払って群生するのよ。
そんな花に幸福を託すなんて、素晴らしいエスプリの国よね。

ただ待っているのも詰まらないのか、退屈しのぎに話し出した。
返答を期待しない、一方的な吐露。
清水のように、ただ流れていく。

香水、天然のものは難しいみたいね。
出回っているものは、化学的に合成した似せものなんですって。
とんだファムファタールよね。


先輩の毒舌が途切れたころ、ちょうど良く出来上がった。
さぁどうぞ、召し上がれ。


2008.12.29(Mon) - cabinet





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